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僕が今年の社会科授業でやっていること

とりあえず、今年やっていること。

(1)一単元一実地
 いつまでできるかわからないが、自分が住んでいる近くを中心に
 実際にその場所に行き、教材研究をしています。
 大仙古墳では、古墳が海側から見えていたことを知るなど、授業で
 生かせるものが見つかりました。
 まずは、遊びに行く感覚で取り組んでいます。毎週嫁と教材研究デート
をしています。付き合ってくれる嫁さんに感謝です。

(2)一単元一読書
 岩波新書を中心に読むようにしています。
 今年は6年生なので、岩波新書の「日本の古代史シリーズ」などを
 読むようにしています。ただ、教材研究などで実際に使っているのは
 山川出版社の「詳説日本史研究」や「日本史図録」などを見ればある
 程度は知識的な概略は得られます。もう少しすると、中学校の教科書
 も手に入ると思います。
 京都なら、永澤金港堂がおすすめ。http://www.geocities.jp/kinkodou/

 (3)教科書は必須
 ただし、教科書は必須です。小学校の教科書を隅から隅まで読みます。
 教科書にのっている内容や知識をまず土台とすることが大切です。
 そこから、課題をつくるようにしていきます。地域内容を課題に入れれば
 最高ですが、教科書からも課題をつくることは可能です。
 「縄文時代はなぜ争いが少なかったのか」
-縄文時代は争いが少なかったという新聞記事を使って
 「弥生時代は縄文時代と比べて争いが増えたのか」
 「なぜ、多くの前方後円墳がつくられたのか」
ー古墳ではなく、前方後円墳がなぜ多いのか。前方後円墳はどこに向いているか
といった感じで課題をつくっていきました。
 また、4社の教科書も購入し、パラパラとですが読んでいます。
 
 (4)授業は予習させてます。 
 子ども達には教科書を予習するようにしています。
 教科書のページ数を指定し、
 1)教科書のページを音読
 2)自分で課題をつくる(なぜ、なにを、どこで、何を)
 3)もう一度教科書ベースで調べ、まとめる。
ように指示しています。
 慣れてきたら、丸写しを禁止し、マインドマップやフローチャート、
マンダラなどでまとめるようにしています。まずは好きにやってみる。
そして、好きになってきたら、「課題をもとう」「ただ写さない」と
いうように少しずつ自主学習のレベルをあげていきます。よいノート
はどんどん取り上げ、紹介していきます。

 (5)授業はシンプルに
 授業にできるだけシンプルにしています。

 1.課題づくり
 「どんな課題で学んできた?」
 「先生としてはこの人だよね(学ぶ人物をとりあげる」
 「じゃあ、課題を・・・でやってみよう」
 子どもの課題と僕の課題をミックスしていきます。
 
 2.予想タイム
 課題に対する予想を出させていきます。
 それをA~Cぐらいの3~5ぐらいにして、
 一番当てはまると思うものを1つだけ考えさせます。
 1つだけ考えると、考えが狭まります。

 3.追究
 当てはまると考えるものを1つ選び、その理由を
 教科書や資料集から考えさせます。

 4.予想に対する追究の話し合い(にはまだ至っていないが)
 予想に対する追究の話し合いをしていきます。
 理想はAに対して、Cはこう考えるというように、
 授業で対話や話し合えることが理想です。
 まだそこまでは今の所至っていないのですが、資料や教科書で・・・
 と根拠をもって伝えることはできるようなったかなと思います。
 ただ、ここまでの時間配分がまだ僕は下手なので、最初の1,2を
 短くする必要があります。

 5.話し合いでのまとめを書く
 話し合いでのまとめ(ふりかえり)を書かせます。
 できればここも時間がほしいところです。
 
 今年は歴史学習なので、難しい知識をいかに身につけるかということ
にならず、歴史的な事象に対して、自分はどう考えるか、立場を明確に
して話をさせるようにしています。
 大切なことは、知識を山ほど身につけて披露することではなく、一人
ひとりが歴史の出来事に対して「どのように考え」「どのように伝える」
かです。
 また、挙手をするのであれはしっかり挙げる。話すときは目を見て、
しっかり聞く。予想を一人一人がもつ・・・。など、一人一人が学ぶ構え
や意識を高めていくようにします。
 すごい料理(教材)だけではなく、自分で調理(学習)できることが
大切だと思います。
 
 なお、今後はマンダラートやフローチャート、ピラミッドなど、
開発教育などの学習手法も取り入れていこうと考えています。


 教材研究をがんばるとどうしても伝えたいことが増えてしまいがちです。
子ども達もその教材研究で知ったことを知りたがりすぎてしまうこともあるので
(結構楽しみにしている子がいてありがたい)そこだけに至らないようにしています。

 (6)知識習得はプリントで
 知識習得をするには、プリントで1~20ぐらいの問題にして声に出して
読ませたり、覚える時間を取ったりするようにしています。なかなか漢字で
書けません。これは大人でも同じです。僕も高校の地歴免許の取得をめざして
いますが、なかなか覚えるのは大変です。そのため、漢字の書き取りにいれる
など、細かく多く時間を取るようにしています。これは反復ですね。
by smilecircle58 | 2016-05-02 02:26 | 社会

省察、創造、実践と発信

by smilecircle58
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